1. #Case study

LinkedInフォロワーが1年で“30万人増” 〜予算の1/3で目標達成したクリエイティブ戦略〜

Client
株式会社商船三井
LinkedInフォロワーが1年で“30万人増” 〜予算の1/3で目標達成したクリエイティブ戦略〜

Overview

商船三井様はブランディング施策の一環として、LinkedIn(リンクトイン)を中心とした海外向けコンテンツの発信を展開されています。‬‬‬‬‬‬リチカのサービスを活用した3年間にわたる継続的な取り組みで、コンテンツ施策の戦略策定から制作・配信までを行い、着実に成果を積み上げられています。‬‬同社コーポレートコミュニケーション部の3名に、現状や今後の取り組みについてお伺いました。

‬ Corporate Communication Div.(コーポレートコミュニケーション部)‬
部長:石部 陽介‬さん
Communication Planning Team(コミュニケーション企画チーム)‬
‬チームマネージャー:松井 亜友さん
リードスタッフ:新野 航ノ介さん‬

ターゲットに向けグローバルな情報発信に活用

海外向けコンテンツの発信で、LinkedInを中心に展開されている背景について教えてください。‬‬

新野さん:弊社はコーポレートサイトを中心に、プレスリリースやIRニュースなどの情報発信を行っています。ただ、弊社のページを訪問してもらわないと、なかなか情報を見てもらえませんでした。そこで能動的に自分たちのターゲットとする方々へ情報発信ができる方法として、LinkedInに注目しました。LinkedInは世界中で多くのビジネスパーソンが情報収集などの目的で利用しているからです。

LinkedInを中心とした情報発信の狙いについて教えてください。

石部さん:1つ目は、船員の方々の確保とリテインです。弊社は900隻以上の船を運行しており、持続的なサービスを提供するには、数万人の船員さんが必要となります。
我々の船に乗りたい、乗り続けたいと思ってもらうためには、弊社が様々な事業を通じて成長していることや、環境に先進的な企業だと感じてもらうことが非常に重要です。

また、弊社はグループで約1万人の従業員がおり、このうち約6割が海外にいます。さらにグループ会社の従業員も相当数いるため、グループ全体で行っている事業が見えないという課題がありました。そこで、LinkedInを通じて、グループ全体の取り組みを発信することによる、インナーエンゲージメントの向上が2つ目の狙いになります。

3つ目は社外向けです。海外でシニアクラス(部長クラス以上)らの行動を見ていると、LinkedInで我々の事業を把握している人が多いのです。‬
さらに情報発信を通じて我々のことを知ってもらい、良い印象を持って頂けるようなブランディングにつなげていきたいと思っています。

リチカさんからは、こうした海外向けの情報発信について、コンテンツ内容や情報発信のタイミングなどについてアドバイスをいただき、とても助かりました。

リチカの導入を決めた理由についてお聞かせください。

松井さん:当社がLinkedInを開設したのは2020年の3月で、もう5年前になります。当時は何も分からずに始めたようなところがあり、最初はプレスリリースを転載するといったことをしていましたが、担当者としてはリーチも増えず、コンテンツが弱いと感じていました。

ちょうどその当時は、ショート動画が流行り始めた頃で、動画を簡単に作れるツールを探していました。元々はクリエイティブ制作において、自分たちで簡単に使えるツールとして「リチカクラウド」を導入したというのが、リチカさんと出会ったきっかけでした。

その後、リチカへどのような依頼をされたのでしょうか?

松井さん:リチカクラウドで動画の作成はできるようになりましたが、少しコンテンツに不安があるとか、広告もやってみたいといった相談を少ししました。すると、いろいろなご提案をいただき、その中の1つが広告の戦略から運用までを担っていただくというもので、リチカさんにお願いすることにしました。

広告運用では我々が発信したいメッセージに合わせて、ターゲットの選定からそれぞれのターゲットに合わせたクリエイティブの作成、配信設定も行ってもらいました。

様々なクリエイティブを作成いただき、どのクリエイティブが効果が高いかをターゲット別に検証していただきました。社内でここまでのクリエイティブの作成と検証を行うことは非常に難しいと感じ、広告領域における知見があるリチカさんにお願いできたことは非常によかったと感じています。
広告の部分での効果が非常に高かったこともあり、通常投稿の運用代行もリチカさんにお願いしたということです。

さらに、LinkedInのオーガニック投稿についても、「誰をターゲットにして何のコンテンツを作り、どのように発信していくのか」について、改めて整理するところからお手伝いしてもらうようになりました。

また、インタビューを通した取材記事コンテンツも作成してもらっています。リチカさんには運用代行やコンテンツ制作だけでなく、戦略を含めてソリューションを提供してもらっているというのが、現状ですね。

広告とオーガニックの投稿の両面でサポートいただいたことでLinkedInのフォロワー数は急増している状況です。

当初、動画の作成ツールの会社と思って始まったお付き合いがここまで広がるとは思ってもいませんでした。リチカさんなしではここまでの成果を出すことは難しかったと感じています。

リチカが貴社のフォロワー数の増加にどのような貢献を果たしたのか、ご説明ください。

新野さん:LinkedInのフォロワー数は、2024年度開始時の8〜9万人から2025年5月時点では40万人を超えるほどに成長しました。2024年度は年間で20万人増を目標としていたのに対し、想定を大きく上回り30万人弱増やすことに成功しています。これはリチカさんのご支援により、LinkedInにおけるクリエイティブの量産と効果検証のPDCAを回すことができたからです。

※クリエイティブ検証の結果、左から右のクリエイティブに変更したことでCPFを約2分の1まで下げることに成功

リチカさんはフォロワー獲得に向けた戦略を立てていただき、戦略の実行から検証、運用
方法等を再検討いただくなど非常にご尽力いただきました。
リチカさんに依頼した1ヶ月目はあらゆる検証を行っていただいた結果、2ヶ月目には集中すべき施策が明確になり、そこに資本を一気に投下できたことも大きな成功要因の1つだったと感じています。

また、フォロワー獲得のために必要とされる予算は通常数億円規模とLinkedIn側から言われていましたが、先ほど松井が話したような戦略的なクリエイティブ施策などにより、弊社は通常の1/3程度の予算投入で済みました。

‬‬さらに、LinkedInの媒体担当者ともリチカさんが密にコミュニケーションをとっていただいたお陰で、媒体最適なクリエイティブを作れたのではないかと思います。

フィリピンでのイベントの提案もリチカからあったようですが、どのように感じましたか?

石部さん:フィリピンは、船員の方々の輩出国として重要な国の1つです。また、弊社が出資している商船大学もあります。そのフィリピンでのコミュニケーション施策について情報を集めていた際に、リチカさんも何か知見をお持ちなのではと思い、軽い気持ちで相談してみました。
すると、現地メディアとのリレーション構築を目的とした施策の実施についての提案をいただきました。
具体的には、現地メディアに向けた会社紹介および懇親を目的としたメディアカンファレンスと商船大学の卒業式の取材および学校施設のツアーを行ってはどうかということでした。
「広告」「クリエイティブ」に強いリチカさんだと思っていたので、このような提案をいただけたのは驚きでした。
これまでのLinkedInの運用での信頼もあったため弊社としても進めていきましょうということになりました。

結果は大成功でした。2つの施策により多くのメディアを招致、現地での記事の露出を多々得ることができたと同時に主要メディアとのリレーション構築が叶いました。
今でもフィリピンの主要なニュースがある際には、その時に得たリレーションを活用し、現地メディアに掲載していただくなど今でもその恩恵を受けているところです。

SNSの運用代行や戦略を練ってくれる会社はたくさんあると思いますが、我々の要望に対しあらゆるソリューションを検討・提供し、期待以上の成果を出してくれる企業は少ないのではと感じています。

※フィリピンでのイベントと記者会見の様子

今後、リチカに求める新たな機能やサービスがあれば、希望をお聞かせください。

新野さん:当社はLinkedInのフォロワー数70万人を2025年度の目標としており、そちらに関しては引き続き、リチカさんのサポートもいただきながら、達成していきたいと考えております。また、私がリチカさんとコミュニケーションを取らせていただく中で実感していることは、本当に弊社と同じ目線で考えていただいているパートナーである、ということです。

今後の戦略、分析、運用を含めたコミュニケーションについては、リチカさんに引き続きお願いしたいと思うと同時に、我々の方で蓄積したノウハウの社内での共有方法などについても、引き続きリチカさんにご教示いただきたいと思います。今後もリチカさんと密に連携していければ幸いです。

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